第142回 もっと気軽に!京都モダン建築の旅~名建築の知られざる物語~
明治から昭和初期にかけて建てられたモダン建築。今回は、京都の街に数多く点在するモダン建築をめぐり、建物に秘められたストーリーを紐解く。
まず最初に訪れるのは、上京区にある同志社大学今出川キャンパス。アメリカ人宣教師のグリーンなどが設計した学舎や礼拝堂を紹介する。クラーク記念館の天井にまつわる歴史秘話とは?
次に訪れるのは、明治の元勲である山縣有朋の別荘「無鄰菴」。敷地内に建つ洋館は、日露戦争開戦前の外交方針を決める「無鄰菴会議」が行われた場所。折上格天井や金碧障壁画が輝く応接間が見どころ。
続いて訪れるのは、下京区にある京都鉄道博物館。こちらでは現存する国内最大級かつ最古の鉄筋コンクリート造りの機関車庫が見られる。ずらりと並ぶ蒸気機関車は圧巻の美しさ。
最後に訪ねるのは、遺伝学の研究者として知られる駒井卓博士の住まいだった駒井家住宅。名建築を数多く手掛けたヴォーリズによる設計で、住みやすさに配慮したこだわりが随所に見られる。
施主や建築家など様々な人の想いを今に伝える名建築の数々をめぐる。