第5話  新天地への旅立ち

gyokumentouka_05.jpg 祝言の夜、寝室に押しかけてきた友人たちにからかわれ、気恥ずかしさでいっぱいの阿嬌と許清嘉。明日からは正式に夫婦になるという事実を噛みしめつつ、寝台と床の布団で別々に眠りにつくのだった。3日後、2人は許清嘉の任地である上庸へ向けて旅立つことに。家族に別れを告げ、半月もかかって、ようやく上庸の県境までやってくる。河原で一休みしようとした阿嬌の目に止まったのは、思い詰めた顔で川を見つめる男の姿だった。