第144回  びわ湖疏水船で行く 春の旅~平安神宮・圓満院・近江神宮~

解説:山村純也(らくたび)

今回は、びわ湖疏水船で行く春の旅を、京都を中心に観光ツアーを数多く企画・運営してきたプロのツアーガイドの案内でめぐる。
まず最初に訪れるのは、桜の名所として知られる平安神宮。境内に広がる神苑は、小川治兵衛の作庭による日本庭園だ。平安神宮に広がる神苑は、四季折々に咲き誇る花々や優雅な橋殿「泰平閣」などが見どころ。そして、神苑の一角に置かれた日本最古の電車の車両が伝える歴史を紐解き、平安神宮と琵琶湖疏水との繋がりも紹介する。
続いて訪れるのは、びわ湖疏水船の「三井寺乗下船場」のほど近くにある門跡寺院・圓満院。本尊である秘仏・金色不動明王像や「三井の名庭」と呼ばれる見事な庭園を堪能した後は、江戸時代のポップアート「大津絵」を集めた美術館で古人のユーモアに触れる。
最後に訪ねるのは、大化の改新で知られる中大兄皇子、のちの天智天皇を祀る近江神宮。天智天皇が百人一首の第一番の歌を詠んだことから、近江神宮は「かるたの聖地」と呼ばれており、かるたを題材にした漫画が人気を博したことから、若い世代の参拝客も多く訪れる。
疏水沿いの京都と滋賀の見どころをゆったりと旅する。

京都浪漫 悠久の物語
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