第145回  新緑の大原を歩く~悲運の皇子伝説を訪ねて~

解説:吉村晋弥(京都旅屋)

今回は、京都検定1級に7年連続最高得点で合格した京都観光おもてなしコンシェルジュの案内で、京都の山里をめぐる。自然豊かな大原、雲ケ畑、大森へ。
最初に訪れるのは、京都駅から車で約1時間ほどの山奥にある大原。プロの料理人も足を運ぶ朝市や地元で採れる新鮮な野菜を使った料理が人気の古民家レストランなどを紹介し、自然豊かな大原の魅力に触れる。また、大原の歴史に詳しい古文書研究者を訪ね、大原に伝わる平安時代前期の文徳天皇の第一皇子・惟喬親王の伝説を知る。悲運の皇子が都を離れ山里に隠れ住んだ理由とは? さらに惟喬親王の足跡を追って、大原の他にも惟喬親王の伝説が残る京都の山里・雲ケ畑へ。こちらでは惟喬親王が住んだという高雲寺を訪ね、普段目にすることの出来ない惟喬般若と呼ばれる経巻を特別に見せてもらう。また、こちらには親王を祀る惟喬神社もあり、村人たちが親王を慕ってきた歴史を伺い知ることができる。
続いて向かうのは、惟喬親王が終焉の地として選んだという北山杉の美しい山里・大森。惟喬親王が最期を過ごしたという安楽寺を訪ね、堂内にある平安時代の仏像や惟喬親王を祀る祠などを特別に見せてもらう。
悲運の皇子の足跡を辿り、美しい山里で語り継がれている惟喬親王伝説を紐解く。

京都浪漫 悠久の物語
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