第33話  遺された手紙

gyokumentouka_33.jpg 高正は、玉娘が罪を着せられた戸部の幹部・郁中良の娘であり、玉娘自身もいわれなき罪で指名手配中であることをつきとめた。父親から渡された手かがりにより2人が旧宅で見つけた手紙には、当時、戸部が確保していた寧王の兵糧を太師府側の意向で別の被災地に回さざるを得なかった経緯が記されていた。理由は、命令書に押されていた太子の私印だ。太師府はその決定的な証拠が寧王・丞相側に渡る前に盗み出すよう、手下の革桑に命じる。