第147回  北政所ねね 印で結ぶ絆めぐり~高台寺周辺を訪ねる~

今回は、豊臣秀吉の正室・北政所ねねの400年遠忌を記念した事業の一つ、ねねにゆかりのある神社仏閣をめぐる、「印(しるし)で結ぶ絆めぐり」の東山コースを案内する。
まず最初に訪れるのは、豊臣秀吉を祀る豊国神社。伏見城の遺構と伝わる国宝・唐門の奥へ特別にカメラが入り、秀吉を祀る本殿と北政所を祀る貞照神社を紹介する。また宝物館では桃山絵画の傑作として知られる「豊国祭礼図屏風」に触れ、秀吉の七回忌の様子を解説する。
続いて向かうのは、京都の正月を彩る行事「十日ゑびす」で知られる恵美須神社。商売繁盛の守り神・恵比寿神の独特の参拝方法を紹介後、祇園祭で知られる八坂神社へ赴く。国宝の本殿や美に関心の高い人たちの信仰を集める美御前社などの見どころをめぐり、秀吉の寄進によって建てられたという祇園大塔の跡地で在りし日の様子について話を聞く。
最後には、ねねが秀吉の菩提を弔うために建立した高台寺。北政所ねねが眠る霊屋や伏見城の遺構と伝わる茶室などをめぐるなど、北政所ねねゆかりの地をめぐり、天下人を夫に持った女性の生涯に思いを馳せる。

京都浪漫 悠久の物語
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