7月8日~7月12日

7月8日(月)
「"首都決戦"東京都知事選から一夜! いま日本の政治に必要なものとは!?」

ゲスト:野田 佳彦(元総理大臣 / 立憲民主党最高顧問 / 衆院議員)、山田 惠資(時事通信 解説委員)

7日の東京都知事選挙と都議会議員補欠選挙は、過去最多の56候補が乱立し、激しい選挙戦を展開。当初、現職で3選を目指す小池知事と、立憲民主党前参議院議員の蓮舫氏の事実上の一騎打ちと見られていたが、さらに前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏の参戦などで最終盤まで大混戦となった。東京都政のみならず国政にも少なからず影響を与える首都決戦の結果を徹底分析。
自民党派閥の裏金問題を受けて、先の国会では改正政治資金規正法が成立したが、政治とカネの透明化は今後進むのか。依然、支持率は低迷したままの岸田政権。「岸田おろし」と秋の自民党総裁選にむけた水面下の動きは?
ゲストは、野党第一党の立憲民主党から最高顧問の野田佳彦元首相と、時事通信解説委員の山田惠資氏。政治不信の高まりと「政権交代」の機運を受けて立憲はどう動くのか。首都決戦の結果分析と岸田自民への影響などを徹底分析。


7月9日(火)
「欧米vsロシア対立激化」

ゲスト:鶴岡 路人(慶應義塾大学准教授)、長谷川 雄之(防衛省 防衛研究所研究員)

まもなく始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の重要議題はウクライナ支援。「ウクライナは勝利しなければならない」とNATO事務総長は宣言するが、不安要素も。不透明な米大統領選や欧州で台頭する極右、急進左派勢力はロシアとの戦いにどんな影響を与えるのか?
一方、ロシアのプーチン大統領は中国の習近平国家主席との会談で「反米」での結束、協力を確認。習氏はロシアを「緊密な運命共同体」と呼んだ。北朝鮮とは「軍事同盟」ともいわれる条約を結んだプーチン氏の新戦略とは?
ゲストは欧州政治、国際安全保障に詳しい慶應義塾大学准教授の鶴岡路人氏と、ロシア政治・安全保障が専門の防衛省防衛研究所研究員の長谷川雄之氏。欧州・ロシアそれぞれの視点でウクライナ戦争の行方、東アジアのリスクを読み解く。


7月10日(水)
「中国習近平政権 不動産不況・外資離れの対応策は?」

ゲスト:柯 隆(東京財団政策研究所主席研究員)、近藤 大介(講談社「現代ビジネス」編集次長)

不動産不況を背景に、中国経済の減速が深刻化している。習政権は在庫住宅を買い取るなどの不動産対策を打ち出しているが、その効果はみられず、主要都市のほとんどで住宅価格の下落が続く。15日に北京で始まる中長期の経済政策を討議する重要会議「3中全会」で、さらなる対応策を示せるか?
景気低迷による治安の悪化も懸念されている。先月24日、江蘇省蘇州で、日本人母子が中国人の男に切り付けられた事件が発生。習政権は経済の回復を図るため、外資の呼び込みに力を入れているが、日本を含む外国企業による対中投資に影響は?
ゲストは、中国経済が専門の東京財団政策研究所主席研究員・柯隆氏と、中国共産党の内情に精通する講談社「現代ビジネス」編集次長・近藤大介氏。去年7月の改正反スパイ法の施行から1年。統制強化が経済に及ぼす影響など、中国のいまを読み解く。


7月11日(木)
「世界人口デーに徹底討論! 韓国を教訓に少子化対策を考える」

ゲスト:小室 淑恵(ワーク・ライフバランス代表取締役社長)、金 明中(ニッセイ基礎研究所 上席研究員)

少子化に歯止めがかからず待ったなしの危機的状況の日本だが、より深刻なのがお隣韓国。約20年前から莫大な予算をかけ本格的に対策をしていたのに何故?韓国の失策に学び異次元の解消策を考える。
少子化解決のカギは働き方改革!?高い出生率を維持している国と比較。日韓共通の長時間労働が少子化加速に与える影響、改善策を議論する。
ゲストは約3000社の働き方改革を支援してきたワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵氏と、韓国の少子化対策に詳しいニッセイ基礎研究所・上席研究員の金明中氏。


7月12日(金)
「ガザ侵攻から9カ月 人道危機に終止符は?」

ゲスト:大久保 武(元パレスチナ関係担当大使)
VTR出演:ハラ・ラリット(元米国務省アラビア語担当報道官)

イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まって9カ月。この間、パレスチナ自治区ガザでの死者の数は、子どもや女性を含め3万8千を超えた。医療施設や学校などもその多くが破壊され、深刻な人道危機が指摘されている。5月には、アメリカのバイデン大統領が、停戦に向けた新たな提案を公表したが、ハマス側が「恒久的停戦と完全撤退」を求めるのに対し、イスラエルのネタニヤフ首相が「ハマス壊滅」の旗を降ろす気配はない。
"中東で血を流していない"日本は、欧米とは違うスタンスで独自の中東外交をしてきたが、ガザの人道危機を救うために日本に求められることは何なのか?国際社会は、なぜ戦闘を止められないのか?
番組では、イスラエルへの支援を続けるアメリカ政府に異を唱えて国務省を辞任した女性外交官ハラ・ラリットさんに取材。スタジオゲストに元パレスチナ関係担当大使の大久保武さんを迎え、いつ果てるか知れないイスラエルとパレスチナの殺し合いに終止符を打つための道を考える。