第154回 仏師と巡る『仏像の聖地』南山城
奈良・平安時代から続く歴史ある寺が点在する京都府南部の南山城地域には、戦禍を免れた貴重な仏像が数多く守り継がれている。仏師による案内で、わかりやすく仏像の魅力を伝える。
極楽浄土を再現する浄瑠璃寺では、国宝の九体阿弥陀如来坐像が修理を経て5年半ぶりに揃って見られる。また聖徳太子によって創建されたと伝わる神童寺は本尊の蔵王権現などが見どころ。
そのほか昼と夜で表情がまったく違って見られる壽寶寺の十一面観世音菩薩立像や京都で最大、禅定寺の十一面観音立像を紹介する。