2025年1月6日~1月10日

1月6日(月)
「2025"トランプ2.0"と世界! 中東情勢の今後を探る」

ゲスト:柳澤 秀夫(ジャーナリスト / 元NHKカイロ支局長)、平野 雄吾(共同通信社元エルサレム支局長)

2025年1月20日、遂に2期目のトランプ政権が始まる。パレスチナとイスラエルを巡る情勢は、引き続き緊迫状態が続いており、バイデン政権下で進められた停戦合意は一定の進展が見られるものの、実現には至っていない。2024年12月23日、イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放を巡るイスラム組織ハマスとの交渉に関し「ある程度進展があった」と国会で述べたが、ハマス側はイスラエルが新たな条件を提示してまとまらないと非難し、先行きは不透明だ。一方、トランプ氏は、大統領就任までに人質解放が実現しない場合の報復を示唆している。第1次トランプ政権下の2020年、イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)などアラブ諸国が国交正常化を果たす『アブラハム合意』が実現。これによって、パレスチナは孤立を深めた。しかし、この間のイスラエルのガザ侵攻を受けて、イスラエルとの正常化を模索していたサウジアラビアはじめアラブ諸国はイスラエルへの態度を硬化させている。一方、シリアのアサド政権崩壊やヒズボラの壊滅によるイラン勢力の弱体化など、イスラエルにとっての脅威が減少し、中東情勢は大きく変化している。トランプ新政権が中東で果たす役割とは一体何か?
ゲストは、中東情勢に詳しいジャーナリストで元NHKカイロ支局長の柳澤秀夫氏と、共同通信の前エルサレム支局長の平野雄吾氏。「中東和平でノーベル平和賞を狙っている」とも囁かれているトランプ氏は、中東諸国にどのような「ディール」を持ちかけるのか。トランプ新政権誕生後の中東情勢の行方を徹底分析する。


1月7日(火)
「2025"トランプ2.0"と世界! ウクライナ停戦の行方」

ゲスト:名越 健郎(拓殖大学客員教授)、佐々木 正明(大和大学教授)

2025年のロシア・ウクライナ戦争は和平の実現か、戦闘の激化か。「ウクライナ停戦」を巡り、1月20日に発足するトランプ次期政権の動きを世界が注視。「就任後24時間で終結させる」と豪語してきたトランプ氏の復権は、長期化する戦争を終わらせる「ショック療法」となり得るのか?一方、ロシアのプーチン大統領はトランプ氏の当選後、「勇敢な男だ」と持ち上げたが、停戦に多くの条件を付け、戦争長期化を望む意向もみられる。ウクライナ戦線に北朝鮮兵が大量投入される中、プーチン氏はどんな思惑でトランプ氏と対峙するのか?
ゲストは、ロシア・ウクライナ問題に精通する拓殖大学客員教授の名越健郎氏と、大和大学教授の佐々木正明氏。2025年のウクライナ情勢の行方を徹底分析する。


1月8日(水)
「2025"トランプ2.0"と世界! どうなる米中覇権争い」

ゲスト:前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)、江藤 名保子(学習院大学法学部教授)

対中強硬派で固めたトランプ政権2期目が今月20日に発足。米中対立の激化は必至とみられている。「中国からの全ての輸入品に10%の追加関税を課す」と明言するトランプ氏。その本気度は?一方、中国・習政権は先月1日から関税法を施行し、対抗姿勢を示す。米中貿易摩擦は再燃するのか?安全保障分野では、米中は台湾問題の火種を抱えている。先月31日、習主席は新年を迎える祝辞で、「誰も祖国統一の歴史的大局を妨げられない」と述べ、台湾統一への決意を改めて示した。一方、トランプ氏は過去に「台湾が米国の半導体事業を奪った」と発言するなど、台湾政策への取り組みは不透明...。
ゲストは、現代米国政治・外交が専門の上智大学教授・前嶋和弘氏と、現代中国政治が専門の学習院大学教授・江藤名保子氏。2025年の米中覇権争いの行方、日本への影響について徹底議論する。


1月9日(木)
「予測不能な『トランプ2.0』 日本はどう向き合う?」

ゲスト:細川 昌彦(明星大学教授)、鈴木 一人(東京大学公共政策大学院教授)

シリーズ「『トランプ2.0』と世界」、最終日は日米関係。予測不能なトランプ新政権と日本はどう向き合うべきなのか?トランプ前大統領の返り咲きで国際秩序がルールからディールにシフト。世界中が戦々恐々としているなか、同盟国である日本にもトランプ氏は牙を向けるのか? 各国首脳との個人的な関係を重視するトランプ氏。1期目には当時の安倍首相と蜜月の関係を築いたが、首相経験の浅い石破氏にトランプ氏は耳を傾けるのか?関税外交に安全保障...日米関係はどうなる?
ゲストは元経済産業省米州課長で明星大学教授の細川昌彦氏と、東京大学公共政策大学院教授の鈴木一人氏。日米関係に精通する識者が「トランプ2.0」に日本はどう向き合うべきなのかを提言する。


1月10日(金)
「林芳正官房長官に聞く!2025年石破政権は何を成すのか」

ゲスト:鈴木 哲夫(ジャーナリスト)
VTR出演:林 芳正(官房長官)

2025年1月24日、通常国会が召集される。"少数与党"として臨む石破政権は、年度内の予算成立に漕ぎつけることができるのか? "政治とカネ"の問題に決着をつけることはできるのか? また、海の向こう、アメリカではトランプ大統領がホワイトハウスに帰ってくる。ウクライナや中東で戦火が続く中、トランプ政権発足でますます混迷の度を深める国際情勢に、石破政権はどう対峙していくのか?
今回は石破内閣の要である林芳正官房長官に内政、外交など、多岐に渡りインタビュー。スタジオにはジャーナリストの鈴木哲夫氏を招き、2025年の石破政権の課題に迫る。