#5 第三の女 THIRD GIRL(前編)
小説家であるオリヴァ夫人の紹介で若い女性がポワロの事務所を訪れる。見るからに気持ちが不安定な彼女は「人を殺したかもしれない」と言うが、それ以上のことを話そうとせずに出て行ってしまった。彼女に興味を持ったポワロは、知り合った経緯を聞きにオリヴァ夫人のアパートを訪ねる。上の階で開かれていたパーティーで知り合った彼女の名前は"ノーマ・レスタリック"で彼女のことを"第三の女"と話す夫人。そこへ唐突に警察がアパートに来る。偶然に居合わせたポワロは、同じアパートの住人で"ラビニア・シーグラム"と言う女性が自殺したことを警察から知らされる。女性の職業は乳母で遺書はない。しかし部屋を観察していると、写真裏に「乳母シーグラムとメアリとノーマ」の文章を見つける。同じアパートに住む乳母であるシーグラムを殺害したのは"殺人を告白した"ノーマなのか・・・。何かが繋がったが、何かが腑に落ちないと感じるポワロだった。