#8(終) 死との約束 APPOINTMENT WITH DEATH(後編)
シリアで遺跡発掘を行っている"ボイントン卿"のもとへ子供達を連れてやって来た後妻の"ボイントン夫人"が炎天下の中、刺し殺されているのが見つかる。ホテルで偶然に再会していた旧知の"カーバリ大佐"と調査を進めていたポワロだったが、今度は尼僧の"アニエシュカ"がテントで襲われる。尼僧への応急処置を施し、ホテルに戻ることを提案するポワロ。夫人殺しの有力容疑者として、精神的な虐待を受け続けてきた子供達である "レイモンド"や"キャロル"に話を聞くと、子供達は全員が養子として迎えられており、他にも大勢が養子の候補として紹介されては翌日に消えていたと言う・・・。その中に、夫人の命令で乳母によって容赦なく折檻されていた"レスリー"と言う謎の子供の存在を知る。夫人の死で朦朧としている乳母に話を聞こうとする中、ボイントン夫人の企業である"ピアス・ホールディング"が経営破綻したことを新聞の情報から知らされる。