2月3日~2月7日
2月3日(月)
「混迷深まる朝鮮半島 尹大統領弾劾と北『核強国化』の行方」
ゲスト:平井 久志(共同通信客員論説委員 / 元ソウル支局長)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)、黒田 勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員 / 神田外語大学客員教授)※冒頭リモート
政治的混乱が続く韓国では、内乱罪で起訴された尹大統領の弾劾裁判と、尹氏が主張する「選挙への北朝鮮の介入」の真偽が注目されている。また、トランプ米大統領が在韓米軍について韓国側の支払い次第で米軍撤退を示唆。日本への影響は? こうした中、北朝鮮は昨年10月、韓国を『第一の敵対国』と憲法に規定した。また、今年も「極超音速ミサイル」や巡航ミサイルの発射実験などを次々断行。さらに、ロシアへの派兵に関しては公に認めていないものの増派の動きなども報じられている。背景には、ロ朝包括的戦略パートナーシップによる軍事同盟化があるというが思惑は?「北朝鮮は核保有国」とのトランプ発言の真意は?再び米朝首脳会談につながるのか?
ゲストは長年にわたり韓国・中国から朝鮮半島情勢を報じてきた平井久志氏と、世界の軍事情勢に精通する軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。さらに韓国在住40年の黒田勝弘氏が現地から生報告。朝鮮半島情勢の行方を徹底分析する。
2月4日(火)
「ウクライナ停戦交渉へ プーチン氏の狙いと本音は?」
ゲスト:兵頭 慎治(防衛研究所研究幹事)、鶴岡 路人(慶應義塾大学准教授)
トランプ大統領は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐりプーチン大統領と会談するとしたうえで、「何か重要なことをするだろう」と述べ、戦闘の終結に向けて改めて意欲を示した。プーチン氏も対話に前向きだが、米国・ロシア・ウクライナ...停戦への思惑と戦略は? ゼレンスキー大統領は、3年前の停戦交渉について、プーチン氏がウクライナ大統領の交代を要求したとして、「交渉ではなく、ロシアからの最後通告だった」と、その時の様子を最近になって暴露した。プーチン氏が考える停戦とは何か?
ゲストは防衛研究所研究幹事の兵頭慎治氏と、慶應義塾大学准教授の鶴岡路人氏。トランプ氏の再登板で「停戦交渉」はどう動くのか?プーチン氏の本音は?徹底分析する。
2月5日(水)
「どうなる中国経済 『トランプ関税』に習政権どう対抗?」
ゲスト:柯 隆(東京財団政策研究所 主席研究員)、齋藤 尚登(大和総研 経済調査部長)
米中貿易摩擦は再燃するのか?トランプ米大統領は今月4日、米国への合成麻薬「フェンタニル」の流入などを理由に、中国に対して10%の追加関税を発動した。中国政府は「強烈に不満であり、断固として反対する」と反発。トランプ氏は習近平国家主席と、近いうちに協議するとしているが、習主席は対抗措置を示すのか? トランプ氏の中国への関税措置の発動で、今後の中国経済はどうなるのか?大和総研は最大限に影響した場合、中国のGDP(国内総生産)は約1.3%減少すると試算。今年の成長率は3%台まで落ち込む恐れがあると指摘している。景気の減速が続き、先行きが見通せない中国経済。今後も中国は「世界の工場」たり得る存在なのか?
ゲストは、中国経済が専門の東京財団政策研究所主席研究員・柯隆氏と、大和総研経済調査部長・齋藤尚登氏。米中対立が中国経済の動向をどう左右し、その影響は日本経済にも飛び火するのか?今後を徹底議論する。
2月6日(木)
「与野党若手議員に問う! 山積する課題にどう臨む?」
ゲスト:国光 あやの(自民党衆議院議員 党青年局次長)、吉田 はるみ(立憲民主党衆議院議員 党ジェンダー平等推進本部長代行)
今国会の注目点の一つが「年収の壁」をめぐる駆け引きの行方。さらに、物価高への具体的な経済対策は?企業・団体献金は禁止か公開か?選択的夫婦別姓制度導入を阻むハードルとは?重要課題を与野党の若手議員に問う! また、現役世代の手取り減の要因となっている社会保険料の負担。今後さらに負担額が上がるという...。年齢を問わず支え合う「全世代型社会保障」の考え方は?
ゲストは現役医師で自民党衆議院議員の国光あやの氏(当選3回)と、経営学修士(MBA)取得・外資系企業勤務を経て国政入りした、立憲民主党衆議院議員の吉田はるみ氏(当選2回)。与野党の若手論客が政策の実効性について議論する。
2月7日(金)
「日銀追加利上げに一石 トランプ関税で日本は? 加谷珪一×小幡績」
ゲスト:小幡 績(慶應義塾大学大学院 経営管理研究科教授)
先月、日本銀行は政策金利を0.5%程度へ引き上げた。17年ぶりの高水準となったが、市場は既に織り込み済みで、注目は次回の利上げへ。日本経済はいよいよ「失われた30年」の出口に向かうことができるのか? 一方で、米国のトランプ大統領が就任早々、カナダ・メキシコ・中国への追加関税に着手したことで、世界経済の先行きにも不透明感が増している。世界経済はグローバリズムからブロック化に逆戻りしてゆくのだろうか?
世界経済、日本経済ともに大きな岐路に立つ中、並のコメンテーターなら言葉を濁す状況だが、元財務官僚で慶應大学教授の小幡績氏にかかれば一刀両断?経済評論家の加谷珪一氏とともに、世界と日本の経済を展望する。