#3  三幕の殺人 THREE ACT TRAGEDY(前編)

引退した名優"サー・チャールズ・カートライト"の声掛けでコーンウォールにある別荘"カラスの館"に招待されたポワロ。そこで紹介されたチャールズの親友である"バーソロミュー・ストレンジ"は精神分析医として名高く、この土地の名士だ。パーティに集められた面々は、"デイカーズ大尉夫妻"や期待の劇作家"ミュリエル・ウィルズ"、家柄はいいが金はない"リットン・ゴア嬢"と母親の"レディ・メアリー"、地元の人間で信仰心に厚く皆に親切な"バビントン牧師"とその夫人、そしてどこか怪しげな男である"オリバー・マンダーズ"らであった。しかしパーティが始まって束の間、振る舞われたカクテルを飲んだバビントン牧師が倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。検死の結果、グラスから毒物も出ず外傷もないことから牧師の死因は自然死と結論づけられた・・・。1か月後、ヨークシャーにある"メルフォート療養所"でパーティを主催するストレンジ医師。コーンウォールでのパーティの招待客がほぼ全員そろっていたその場で、彼が何かを話そうと食後のポートワインを口にした直後、不可解な死を遂げてしまう。