4月28日~5月2日
4月28日(月)
「"トランプ関税の黒幕"強硬ナバロと穏健ベッセントの暗闘」
ゲスト:海野 素央(明治大学政治経済学部教授)、モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)
トランプ関税をめぐり強硬派VS穏健派の対立が激化しているという。対中強硬派ナバロ上級顧問が提唱した相互関税で、世界各国に圧力をかけるトランプ関税は、世界同時株安や米国債下落などの事態を招きトランプ政権は急きょ「90日間の関税延期」を決めた。実はこの「延期措置」は、ナバロ氏不在時に市場重視の穏健派ベッセント財務長官がトランプ大統領を説得して実施させたとされる。思わぬ軌道修正を強いられたトランプ氏は、日本はじめ世界各国との交渉役をベッセント氏に託したが、交渉の行方は...?
ゲストは、長年フィールドワークを交えて米国政治の現場を研究し続けてきた明治大・海野素央氏と、米国の政治経済に深い知見を持つ国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏。トランプ関税をめぐる主導権争いの動向について徹底分析する。
4月29日(火)
「報道インサイドOUT 物価高対策で急浮上!どうなる消費税減税策」
ゲスト:木内 登英(野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト)、永濱 利廣(第一生命経済研究所首席エコノミスト)
夏の参院選を前に、与野党では消費税率を引き下げる議論が活発になっている。各社世論調査でも約6割が減税を支持。物価高対策として急浮上する「消費税減税」の声が一気に高まる背景は?国民負担の軽減策として有効なのか?欧州などはコロナ禍で落ち込んだ景気対策として、消費税にあたる付加価値税の一時的な引き下げに踏み切った例がある。家計の支援策として機能する半面、一度下げた税率を元に戻す難しさや財源問題なども...。諸外国の事例から学ぶことは?
ゲストは野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏、第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏。将来不安を払拭するために減税策は有効か。経済政策をどう打ち出すべきか、気鋭のエコノミストが徹底解説。
4月30日(水)
「『強権』トランプ氏就任100日 日米関税交渉の行方は」
ゲスト:杉山 晋輔(元駐米大使)
リモート出演:辰巳 由紀(キヤノングローバル戦略研究所主任研究員)
今月29日でトランプ米大統領の2期目就任から100日。政府機関の縮小や諸外国への高関税政策など、130を超す大統領令に署名し、強権をふるうトランプ氏。しかし就任直後、50%を超えていた全米平均支持率は失速し、歴代最低に...。早くもトランプ氏に逆風が吹いているのか?日米関税交渉をめぐっては、赤沢経済再生担当相が30日に再渡米。ベッセント財務長官らと2回目の交渉に臨む予定。トランプ政権による相互関税や自動車関税の見直しに向け、日本側は米国産の大豆やトウモロコシの輸入拡大案の提案を検討しているとも...。日米交渉は進展するのか?
ゲストは、トランプ政権1期目の2018~21年まで駐米大使を務めた杉山晋輔氏。また、在米歴30年以上のキヤノングローバル戦略研究所主任研究員・辰巳由紀氏が、現地からリモート出演。トランプ2.0と日米関税交渉の行方を徹底議論する。
5月1日(木)
「健康寿命を延ばすには?脳と体を動かすコグニサイズを伝授!」
ゲスト:古和 久朋(神戸大学大学院 保健学研究科教授)、大沼 早苗(介護予防運動指導員)
健康寿命を延ばすためには「コグニサイズ」いわゆる「ながら運動」が大事。ジンワリ汗をかくレベルの運動と計算などの認知課題を組み合わせた運動で、認知症や筋力が衰える「フレイル」の予防に効果があるという。超高齢社会の日本。医療・介護費は今後さらに膨らむことが予想されるが、問題解決のカギは健康寿命の延伸にある。運動を主体としたプログラムを継続することで、認知機能が改善されることが実証されたという、脳と体を動かす「コグニサイズ」を実践!
ゲストは、運動と認知機能の関係性を研究する神戸大学大学院教授の古和久朋氏と、介護予防運動指導員の大沼早苗氏。健康寿命を延ばすための秘訣を伝授!
5月2日(金)
「トランプ自動車関税で日本車メーカーの命運は?」
ゲスト:志賀 俊之(INCJ代表取締役会長)、井上 久男(経済ジャーナリスト)
トランプ政権は4月3日、全ての貿易相手国を対象とした「自動車への25%追加関税」を発動した。米国を主力市場とする日本の自動車産業も大きな影響を受けることが想定される。しかし、その影響は各社によって大きく異なる。トヨタ、ホンダ、日産をはじめ主要メーカーを比較し、明暗を分ける要素を徹底分析する。また、今回の自動車関税は、日本メーカーのみならず、アメリカも含め世界中の自動車メーカーに影響を及ぼすことは必然だ。その点から考えれば、今回の関税措置がきっかけとなり、自動車業界の世界的な再編が加速することも想定される。日本メーカーを含め主要な自動車メーカーはどんな戦略を以て、再編に臨むのだろうか?そして、EV化の進展と中国というプレーヤーの登場が、未来の自動車産業の地図をどのように塗り替えるのだろうか?
今回番組では、「100年に一度」と言われる転換期にあたり、自動車業界の将来展望と日本メーカーの生き残り策について、長年にわたり自動車業界をかかわってきた元日産の志賀俊之氏、ジャーナリストの井上久男氏の2人とともに考える。