第18話  自責

おさえようのない性の悩みにたえられなくなった猛は、深夜和尚のところへ相談に行った。和尚はそれは男なら一度は通る自然の摂理だといい、男女は愛情があってこそ結ばれるべきだと諭した。が、現実には、煩悩から解脱への道のりはなかなか遠いと。それから数日後、村長の大谷が工事現場の視察に来た。工事が予定より大幅に遅れているのに驚いた大谷は、頭領の采配の仕方に問題があるのではないかと猛を非難した。さらに、小作人の一人が大怪我を。責任を感じた猛は、伝右衛門に頭領の仕事をやめさせてほしいと申し出るが、伝右衛門は辛いことから逃げるなと猛を励ました。