第25話  潔白

自分は夜這いなどしていない、と猛は必死に身の潔白を主張するが、周囲の誰もが信じてはくれなかった。ひかるもとりつくしまがなく、とうとう猛は三枝家を追い出されて、光明寺へ実を寄せることになった。絶望した猛は、村を出ていこうと思った。が。和尚は負け犬になるなと猛に喝を入れる。そんなとき、光明寺でひかるとイネが鉢合わせ。イネはひかるに傷つくような言葉を投げつけるがそれがきっかけになって、猛の潔白が証明されたのである。そして実は文彦が夜這いの張本人であることがわかる。文彦は剃髪し一年間比叡山で修行することになった。ひかるも自分を恥じた。