第56回 日本の廃漁網を価値ある素材に スタートアップの挑戦
ゲスト:関 幸太郎様(エランゲ株式会社代表取締役)、篠 健司様(パタゴニア日本支社 ビジネス&インダストリー・エンゲージメント・マネージャー)
第1部:
海の未来を守るために──捨てられる魚網に新たな命を。
毎年、世界の海に大量に流出する漁業用の網。海洋プラスチックの総体積の約46%を占めるのが"魚網"などの漁具だといわれています。環境に深刻な影響を及ぼすこの問題に、今、日本発の取り組みが注目されています。今回番組では、廃棄される漁網をリサイクルし、洋服やアウトドア用品へと生まれ変わらせる事業に取り組む「エランゲ株式会社」と、そのパートナー企業で環境保護活動に力を注ぐ世界的アウトドアブランド「パタゴニア」の取り組みを取り上げながら、"魚網リサイクル・ビジネス"に迫ります。
第2部:「フロントランナー・ニューノーマル」
11兆円超の債権を動かす業界、その最前線に迫る。
期限までに支払われなかった商品代金や保険料など、いわゆる"未回収債権"。それを専門に回収するのが「債権回収会社(サービサー)」です。法務省の調査によると、2024年には全国で約1354万件・総額11兆3480億円にのぼる債権が回収対象となっている。
今回は、サービサー業界のパイオニアとして知られる「エー・シー・エス債権管理回収株式会社」を紹介。1999年の創業以来、業界の草創期から成長を続けてきた同社は、イオンフィナンシャルサービス傘下にある企業として、クレジットカードや電力・ガス会社などを主なクライアントに、常時50万件超の債権を取り扱っています。
バブル崩壊後の不良債権処理から始まったサービサー業界は、今や日常生活のさまざまな場面に関わる存在へ。さらに、インフレや若年層の未払い増加といった社会変化に伴い、そのニーズは年々高まっています。
債権回収は、企業と暮らしを支える"縁の下の力持ち"。その実態に迫ります。