6月9日~6月13日

6月9日(月)
「元組合長が生激白!"令和のコメ騒動"の真相とJAの功罪」

ゲスト:小田嶋 契(秋田ふるさと農業協同組合元組合長 / 秋田県立大学生物資源科学部客員研究員)、窪田 新之助(元日本農業新聞記者 / 農業ジャーナリスト)

コメの価格が高騰している"令和のコメ騒動"。小泉農水相は就任から10日で、備蓄米を「5キロ2千円」で店頭に出した。コメ高騰の背景には国の減反政策や訪日外国人観光客による需要増など複雑な要素が絡み合っているという。小泉大臣は「根本原因はコメ不足」として、事実上続いていた「減反政策」の廃止を宣言。農政改革に本格的に踏み出すかが問われている。これまで米価は、農水省・自民党農林族・農業協同組合(JA)の"農政トライアングル"が握ってきたとされる。巨大組織JAは、農業団体・協同組合・金融機関の3つの顔を持ち、全国的に依然強い力を持つ。その一方、近年は農家による消費者への直接販売が増えつつあり農協の集荷率は低下し続けているという。
ゲストは、「改革派組合長」として知られる秋田ふるさと農協元組合長の小田嶋契氏と、"JAの闇"に光をあて続けるジャーナリストの窪田新之助氏。令和のコメ騒動の真相とJAの功罪を考える。


6月10日(火)
「ドローン奇襲攻撃の衝撃!ウクライナ戦争は報復の連鎖へ」

ゲスト:兵頭 慎治(防衛研究所研究幹事)、鶴岡 路人(慶應義塾大学教授)

ウクライナが6月1日に決行したロシア空軍基地への大規模なドローン攻撃「クモの巣作戦」。実行まで1年半をかけた攻撃は、ドローン部隊そのものをモスクワ近郊やシベリアなど、ロシア国土の奥深くまで潜入させるという大胆さにあった。作戦はいかにして成功したのか? 一方、プーチン氏は「報復」としてウクライナへの大規模攻撃を続ける。こうした中、トランプ氏はウクライナ戦争を子ども同士のけんかに例え、「引き離そうとしても抵抗する。しばらく戦わせた方がいい」と持論を展開。停戦仲介は諦めたのか?
ゲストは防衛研究所研究幹事の兵頭慎治氏、慶應義塾大学教授の鶴岡路人氏。ウ露直接の停戦交渉は暗礁に乗り上げ、報復攻撃の連鎖という新たな局面に。最新情勢を徹底分析する。


6月11日(水)
「日米関税交渉に暗雲!? 合意に向けた日本のカードは」

ゲスト:細川 昌彦(明星大学教授)、今村 卓(丸紅経済研究所社長)

トランプ関税をめぐる日米関税交渉で、赤沢経済再生担当相が3週連続で訪米。今月5・6日、5回目の日米閣僚級協議を行った赤沢大臣は「一致点はまだ見いだせていない」と述べた。5回の会談を経ても日米の溝は埋まらず、今後の見通しに暗雲が垂れ込める。赤沢大臣は帰国後、「これまでと変わらず、貿易の拡大、非関税措置、経済安全保障上の協力の議論を集中的に続けている」と説明。今週後半に再度の訪米で調整中とされるが、訪米を繰り返すワケとは?合意に向けた日本側の交渉カードは?今月15日からのG7サミットに合わせて、日米首脳間での合意を目指す日本だが...。
ゲストは、元経産省の官僚で過去に日米通商交渉の最前線で対応にあたった明星大学教授・細川昌彦氏と、独自の米国観でトランプ関税などの分析・論説を行う丸紅経済研究所社長・今村卓氏。対トランプ関税の行方を議論。


6月12日(木)
「12年に1度の政治決戦! 都議選&参院選の年には変革が起きる?」

ゲスト:伊藤 惇夫(政治アナリスト)、久江 雅彦(共同通信特別編集委員)

今年は12年に1度の「巳年選挙」。参議院選挙と都議会議員選挙が同じ年に行われる。過去には「マドンナ旋風」や「小泉旋風」が巻き起こり永田町政治に変革をもたらした。日本政治の分岐点となった巳年選挙の歴史を振り返るとともに、今年の参院選の行方を占う!国会最終盤の焦点は、立憲民主党による内閣不信任案の提出。「提出なら解散」と立憲をけん制する石破首相。衆参ダブル選挙の可能性はあるのか。
ゲストは、政治アナリストの伊藤惇夫氏と、共同通信特別編集委員の久江雅彦氏。12年に1度の政治決戦、波乱の歴史を踏まえ夏の参院選の行方と、その後の政局について議論する。


6月13日(金)
「韓国新政権と朝鮮半島情勢」

ゲスト:田中 均(元外務審議官 / 日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問)
リモート出演:渡辺 夏目(共同通信ソウル支局特派員)

尹錫悦前大統領の非常戒厳宣言以来、政治空白状態が続いた韓国で今月4日、李在明大統領が誕生した。だが事実上の核保有国と言われる北朝鮮は、ロシアとの軍事協力を強め、朝鮮半島は極めて不安定な情勢に置かれている。さらに、もはや"暴走"とも言われるトランプ米大統領の動きによって、米国と中国の覇権争いも予断を許さず、東アジアの経済、安全保障環境に大きな影響を与えそうだ。歴史認識の違いを抱えながらも価値観を共有する日本と韓国は、東アジアの危機を前に協力関係を結ぶことができるのか?
現地、韓国との中継を交えながら、スタジオには日本総合研究所国際戦略研究所特別顧問で元外務審議官の田中均さんを招き、朝鮮半島情勢を考える。