第28話  野心

戦争のあおりを受けて、三枝家の家計もひっ迫していた。伝右衛門はお屋敷田畑すべてを担保に入れて海運業で勝負しようと猛に相談。猛は無謀だと反対するが・・・。その頃、大河原家では勇作がひかるを嫁にしたいと野心を燃やしていた。母の静子は格が違うと二の足を踏むが、羽振りのいい勇作は自信まんまん。三枝家を訪れ、挨拶がわりといって、ひかるに高価な品物を置いていく。が、ひかるは貰ういわれはないといって、猛に返させる。その日、番小屋で仕事をしていた猛のもとへ、ひかるがやってきた。猛は気持ちを押さえてひかるを返そうとするが、ひかるはマムシにかまれて倒れる。