第30話  驚愕

ひかるとの結婚を伝右衛門からきりだされた猛は、一晩考えた未辞退することに決めた。猛にとってひかるはあくまでもお嬢様であり、やはり身分や格式を越えることはは畏れ多いと思ったのだ。そんなとき、ひかるが東京の家元の相手として踊りを披露することになった。ひかるは有頂天だったが、その催し物を主催したのが勇作だとわかり、不愉快な思いに。さらに、家元にひかるを推薦したのは勇作だと告げられ愕然とする。しばらくして、勇作の母静子が立会人をともなって、ひかるを勇作の嫁にほしいと正式に申し込んできた。が、伝右衛門は格式が違うといって一蹴する。