第33話 魂胆
伝右衛門に融資をいて以来、勇作は何かにつけて三枝家に来るようになった。ひかるは不愉快でしょうがない。そのうち、勇作が担保の肩代りをしたいと申し出てきたので、伝右衛門は警戒する。猛は、金の力で三枝家を縛り上げようとしている勇作の魂胆を見抜いていた。ひかると猛との結婚を最後まで反対していた絹が、ついに折れた。絹は、ひかると一緒になって、三枝家を助けてほしいと猛に頭を下げた。猛は感激して、いずれ自分のほうからひかるとの結婚を伝右衛門に申し出るつもりだと約束する。ひかるはそれを知って・・・。その夜、伝右衛門のもとに衝撃的な知らせが・・・。