第10話 12月の閻魔(えんま)
体調を崩しがちとなった永楽帝は、孫の朱瞻基に国を託そうと決意していた。12月8日の臘八(ろうはち)節。游一帆は尚食局を訪れ、姚子衿に書物を手渡そうとするが、姚子衿は受け取ろうとしない。しかし游一帆から今日が誕辰(たんしん)だと聞いた姚子衿はあり合わせの材料で長寿麺をふるまう。その麺は游一帆にとって母の味であった。そして雪の日、冷えきった体で食事を届けに来た姚子衿の姿を見た朱瞻基は、強気にふるまう彼女に対してある言葉を口にする。
体調を崩しがちとなった永楽帝は、孫の朱瞻基に国を託そうと決意していた。12月8日の臘八(ろうはち)節。游一帆は尚食局を訪れ、姚子衿に書物を手渡そうとするが、姚子衿は受け取ろうとしない。しかし游一帆から今日が誕辰(たんしん)だと聞いた姚子衿はあり合わせの材料で長寿麺をふるまう。その麺は游一帆にとって母の味であった。そして雪の日、冷えきった体で食事を届けに来た姚子衿の姿を見た朱瞻基は、強気にふるまう彼女に対してある言葉を口にする。