第11話  除夜の宴(うたげ)

宮中では除夜の宴が始まった。尚食局にとって、この宴は御膳の権利を賭けた尚膳監(しょうぜんかん)との勝負の場だった。双方が全力を尽くした料理を味わう皇族たち。同じ頃、北鎮撫司(ちんぶし)では游一帆たちが極秘の任務に備えていた。尚食局の厨房に卵白を使った料理が返され、漢(かん)王妃・韋秀禎(いしゅうてい)が卵白でぜんそくを引き起こすと聞かされた蘇月華は青ざめる。宴の場では蘇月華が作った炒め物を口にした漢王妃が発作を起こし、騒然となった場に兵が踏み込んで来た。