第3話  

事件が起こった。安藤家の家臣・河合半左衛門が同僚を斬り、通りかかった池田忠雄の大名行列に逃げ込んだのだ。慢心していた忠雄は安藤家の要求を退け、半左衛門の身柄を引き取った。この事件は、後の"天下騒乱"の火種となってゆく・・・。江戸を離れた柳生十兵衛は、剣士・荒木又右衛門に出会う。又右衛門の実直誠実な人柄と、正々堂々とした剣に、十兵衛は自分の進む道を見出す。2人は堅い友情を結んだ。