第21話 天命に抗(あらが)う者
姚子衿は朱瞻基のために絵についた染みを取って届ける。朱瞻基はそんな姚子衿の行動を、内心ではうれしく思いながらも素直になれないでいた。一方、張皇后は、朱瞻基に跡継ぎが生まれないことを心配し、胡善祥たち妃(きさき)に懐妊を促す薬を飲ませたり、朱瞻基の気に入りそうな女子(おなご)を選び東(とう)宮に遣わしたりしていた。それを知った朱瞻基は、女子たちを張皇后のもとへ送り返すが、張皇后は諦めず、ある夜、夜食を運ばせる口実で姚子衿を坤寧(こんねい)宮へ呼びつける。
姚子衿は朱瞻基のために絵についた染みを取って届ける。朱瞻基はそんな姚子衿の行動を、内心ではうれしく思いながらも素直になれないでいた。一方、張皇后は、朱瞻基に跡継ぎが生まれないことを心配し、胡善祥たち妃(きさき)に懐妊を促す薬を飲ませたり、朱瞻基の気に入りそうな女子(おなご)を選び東(とう)宮に遣わしたりしていた。それを知った朱瞻基は、女子たちを張皇后のもとへ送り返すが、張皇后は諦めず、ある夜、夜食を運ばせる口実で姚子衿を坤寧(こんねい)宮へ呼びつける。