第23話  最後の告白

朱瞻基は姚子衿の右手のケガに気づき、ひそかに司膳(しぜんし)司に薬を届けるが強がって心配するそぶりを見せない。上元節の宴では孟紫澐の失言で朱高熾の機嫌を損ねた挽回をすべく、姚子衿が配膳を請け負い見事に料理の説明を果たした。胡善囲との差を詰め、勝負は御前での調理へと移る。胡善囲と蘇月華が手掛ける子豚の丸焼きに麒麟(きりん)の図紋(ずもん)が浮き上がると一同沸き上がるが、調味料が滴って朱高熾の衣に火が燃え移り、その騒ぎに乗じて刺客が動き出す。