6月30日~7月4日

6月30日(月)
「"電撃停戦"へ!? トランプ政権とイスラエル・イランの思惑」

ゲスト:田中 浩一郎(慶応義塾大学大学院教授)、大治 朋子(毎日新聞編集委員 / 元エルサレム特派員)

13日、イスラエルがイランの核施設などを空爆。これをうけてトランプ大統領は、イランへの攻撃を「2週間以内に決断する」と猶予した。しかし一転、数時間後に米軍の攻撃を承認し、イランの核施設3カ所を空爆。その後事態はめまぐるしく進展し、イスラエルとイランは「停戦合意」。今後、停戦は維持されるのか...。トランプ大統領は、イスラエルとイランについて「12日間戦争は終わったと考えている」と述べたが、今回の変わり身の速さの背景には何があるのか?
ゲストは、中東情勢に詳しい専門家田中浩一郎氏と、記者・研究者としてイスラエルに駐在した大治朋子氏。現状と今後の中東情勢の行方を徹底分析する。


7月1日(火)
「緊迫度増す領空&領海 中国の『戦略的挑戦』とは?」

ゲスト:河野 克俊(元統合幕僚長)、小原 凡司(笹川平和財団上席フェロー)

2025年版「防衛白書」が今月、閣議で了承される。中国やロシアを念頭に、日本の安全保障環境は「新たな危機の時代に突入」と明記。日本周辺での中国の軍事動向は「これまでにない最大の戦略的挑戦」と強調する。太平洋進出への意欲を強める中国の習近平政権。尖閣諸島周辺の接続水域ではほぼ毎日、武装する中国海警局の船を確認。また警戒監視中の海上自衛隊機へは、中国空母の艦載機が異常接近するなど日本への威嚇が続く。中国の軍事的脅威の実態と実力は?
ゲストは元統合幕僚長の河野克俊氏と、中国の軍事戦略に詳しい笹川平和財団上席フェローの小原凡司氏。中国とロシアが連携強化する中、トランプ米政権下の日米同盟のあり方や日本の安保戦略を聞く。


7月2日(水)
「熱中症搬送者続出!予防のカギは『水分保持と筋肉量』」

ゲスト:藤永 剛(埼玉慈恵病院副院長)、黒田 恵美子(健康運動指導士)

全国の熱中症救急搬送者は先月16日からの1週間で8603人と、前週の約9倍に急増。連日、日本列島は猛暑に襲われ、今後も十分な警戒が必要だ。熱中症予防には水分補給が欠かせないが、専門家は「水分保持」も重要だと力説する。近年の研究で、水分を長く体内にとどめる飲み物が明らかに...。それは一体?また熱中症予防には、身体の筋肉量も大きなカギを握るという。筋肉は約75%が水分で出来ており、「水分の貯蔵庫」などと呼ばれている。高齢者に多いとされる熱中症。その要因の1つが加齢による筋肉量の減少にあると専門家は指摘。自宅で手軽に出来る筋肉量を維持するための簡単運動を紹介する。
ゲストは、"日本一暑い街"として知られる埼玉・熊谷で25年以上、熱中症患者の対応にあたる埼玉慈恵病院副院長・藤永剛氏と、高齢者などへの運動指導を行う健康運動指導士・黒田恵美子氏。もはや「気象災害」の1つともいわれる熱中症の予防と対策を考える。


7月3日(木)
「2025参院選きょう公示 注目選挙区と情勢分析」

ゲスト:三浦 博史(選挙プランナー)、久江 雅彦(共同通信特別編集委員)

きょう公示された参議院選挙。20日の投開票日まで17日間の選挙戦が始まった。自公で過半数の議席維持を目指す石破政権。一方、過半数割れに追い込みたい野党。双方にとって全国45選挙区のうち32を占める1人区をどう制するかが大きなカギとなっている。与野党が掲げる公約で最大の争点の一つが物価高対策。「減税」VS「給付」の構図に有権者の選択は?
ゲストは選挙プランナーの三浦博史氏と、共同通信特別編集委員の久江雅彦氏。選挙のプロと第一線の政治記者が現時点での情勢を分析する。


7月4日(金)
「"リーマン"以来のリストラの波? 日本企業でいま何が...」

ゲスト:溝上 憲文(人事ジャーナリスト)海老原 嗣生(雇用ジャーナリスト / 大正大学客員教授)

今年に入り、大企業で数万人規模の大量リストラの計画発表が相次いだ。この状況が続けば、リーマンショック時に匹敵する規模のリストラに繋がる可能性もあるという。それに加えて、早期・希望退職募集を発表した企業の約6割は、直近決算が黒字。業績が悪くないにも関わらずリストラに踏み切ったのだ。日本企業の内部で今、何が起きているのだろうか。雇用政策に目を向ければ、政府は、持続的な賃上げに向け「ジョブ型人事」の導入を企業に推奨している。ただし、業務に対して人を配置する「ジョブ型」では、スキルが無ければ仕事は得られない。異動・転勤がないといったメリットが強調されるが、自己研鑽をしなければ昇給は望むべくもないのだ。日本ではいまだ、終身雇用、年功賃金が一般的であり、新卒採用から連なる仕組みとして社会に深く浸透していると言える。従来と全く異なる「ジョブ型」雇用を日本にどう組み込もうとしているのか。さらに「ジョブ型」導入であおりを食う世代は?
ゲストに、人事・雇用ジャーナリストとして長年活躍してきた溝上憲文氏と海老原嗣生氏を迎え、これからの日本の働き方を議論する。