第42話 前向
文彦が東京を引き払って、三枝家に帰ってきた。愛人の智子と一緒だった。絹は志半ばで帰ってきた文彦を叱り、友子を決して家に上げようとしなかった。困った文彦は勇作のもとへ。勇作は文彦に住居を世話し、友子も勇作の経営するキャバレーで働くことになった。ひかるがきりもりする旅館の方は、材料不足で、客足も減っていた。そんなとき、旅館を手伝ってくれているはなが、客に乱暴されそうになった。秀子は、キャバレーのホステス達を座敷にまわそうと提案。ひかるは、大河原の暖簾が汚れると反対するが、勇作も大乗り気だ。