第47話  邪推

ホテルにも猛はまだ帰っていなかった。思案にくれたひかるは再び喫茶店に戻り、灯の消えた看板の前でじっと立ちつくしていた。と、そこへ猛がやってきた。ひかるの姿を見て猛はハッとするが黙って店の中へ案内する。二人は静かに酒を飲んだ。猛は頑固な態度のまま、ひかるに心を開こうとしなかった。あきらめて光るが帰ろうとすると、猛を狙っていたヤクザがひかるを人質にとり、争いになった。猛はひかるをかばい、脇腹を刺される。ひかるは猛の傍に一晩中つきそい、看病した。ところが、そのことで勇作が二人の仲を邪推。ひかるを大河原家から追い出す。