第50話 献身
勇作が盲腸をこじらせて入院した。献身的な看病を続けるひかる。が、勇作は突然村に帰ってきた猛のことが気にかかってしょうがない。そんなとき、勇作が副知事と内々に話をつけていた郵便局跡地の払下げが、猛の横槍で競争入札ということになった。勇作はひかるを社長代理として、猛と徹底的に戦うかまえ。夫の頼みで、ひかるは猛に会いにいった。入札から降りるよう猛を説得するが、猛はその気はないときっぱり。そのうえ、自分たちは今は敵どうしだからと、部屋に入ることさえ拒否された。やはり猛は昔の猛でないと寂しく帰るひかる...。