第54話 断絶
猛は新居に引っ越し。そのそばで、女房気取りの秀子。猛のもとから朝帰りした秀子に勇作は殴りかかった。が、秀子は猛と結婚するのだと家を出ていく決心。勇作は逆上するが、ひかると政之助のとりなしで秀子は猛のもとへ。その日の夕方、ヒカルは絹のために山菜を取りに、山へ出かけていった。折りしも台風が接近し、あたりは暴風雨となった。山小屋へ避難し、恐怖におののくひかる。そこへ、猛がかけつけてきた。屈折した思いを胸に、秀子のこと、勇作のことなどを語り会う二人。が、話せば話すほど、二人の間にはどうしようもない断絶が広がるばかりだった。