第5話 綱吉死す!尾張徳川家の野望 その一
宝永6年、綱吉が死ぬ。六代将軍・家宣はすぐに生類憐みの令を廃し、庶民の喝采をあびるが、病弱で早くも短期政権との噂が広がる。しかも、嫡子・鍋松はわずか3才。鍋松の後見役、ひいては八代将軍の座をめぐって御三家の動きが尾張藩主・吉通の弟の通春(後の宗春)を中心に活発化する。
宝永6年、綱吉が死ぬ。六代将軍・家宣はすぐに生類憐みの令を廃し、庶民の喝采をあびるが、病弱で早くも短期政権との噂が広がる。しかも、嫡子・鍋松はわずか3才。鍋松の後見役、ひいては八代将軍の座をめぐって御三家の動きが尾張藩主・吉通の弟の通春(後の宗春)を中心に活発化する。