#1 第1部「次郎長売り出す」(前編)
清水次郎長は数奇な星の下に生まれた。文政三年、元旦に生まれたが、当時「元旦生まれの子は賢人になるか、極悪人になる」といわれ生後すぐに叔父の山本次郎八の養子になった。本名、長五郎。次郎八のせがれの長五郎だから次郎長と呼ばれて成長した。その後、養父が死に、養母は情夫をつくり遺産を貢いだ挙句に出奔。それをきっかけに次郎長は遊び人の仲間に身を投じた。
清水次郎長は数奇な星の下に生まれた。文政三年、元旦に生まれたが、当時「元旦生まれの子は賢人になるか、極悪人になる」といわれ生後すぐに叔父の山本次郎八の養子になった。本名、長五郎。次郎八のせがれの長五郎だから次郎長と呼ばれて成長した。その後、養父が死に、養母は情夫をつくり遺産を貢いだ挙句に出奔。それをきっかけに次郎長は遊び人の仲間に身を投じた。