#7  第4部「恋女房お蝶の仇討ち」(前編)

次郎長とお蝶を見殺しにした保下田の久六は、近国の貸元たちから悪評を浴びていた。さらに、次郎長の仕返しを恐れた久六は毒を食らわば皿までと、「次郎長が泥棒を働いた」と名古屋の町奉行に密訴する。が、もちろん、金比羅参りの旅に出た次郎長の姿はなく、代わりに巾下の長兵衛が捕らえられて入牢したという。