7月28日~8月1日

7月28日(月)
「岩田キャスター取材報告! "生き残り"にかける台湾の姿」

ゲスト:野嶋 剛(ジャーナリスト / 大東文化大学社会学部教授)、野崎 孝男(台湾行政院⦅内閣)政務顧問 / 実業家)

中国の軍事的圧力が強まる中、台湾は軍事演習「漢光」を史上最大の規模で実施しメディアに初公開。同時に各都市で実施された防空演習には頼総統が、米国代表や台北市長と共に視察。「侵攻反対!」と気迫の演説。この取材のため岩田キャスターが台湾に!頼総統側近議員は「独立でなく現状維持を基本」と語り"生命線の半導体産業では、日本と国交がなくても連携は可能と語る。激動する国際情勢下、台湾の未来と日米との連携が問われている。
番組では、岩田キャスターの現地報告を交え、台湾情勢に精通したジャーナリストの野島剛さんと台湾の内閣に当る「行政院」の政務顧問で実業家の野崎孝男さんをゲストに、台湾の現在と未来を展望する。


7月29日(火)
「中露北で高まる核の脅威 有事への「新国防論」とは?」

ゲスト:兼原 信克(笹川平和財団常務理事 / 元国家安全保障局次長)、河野 克俊(元統合幕僚長)

日本の安全保障環境が年々、厳しさを増している。北朝鮮が核・ミサイル能力を向上させ、中国は2030年までに核弾頭数が1000発を超えるとみられる。さらにロシアはウクライナ侵攻以降、核使用の可能性を絶えず示唆する。こうした状況の中で笹川平和財団は、米国の「核の傘」提供を軸とする拡大抑止の実効性向上に向けた政策提言を発表。台湾有事に際し、中国が核によるどう喝や戦術核を使用する可能性を想定。非核三原則の「持ち込ませず」を「撃ち込ませず」と見直し、核ミサイルを搭載した米原子力潜水艦の寄港容認や核共有を検討する必要性を指摘する。この提言を出した背景は?
ゲストは、元国家安全保障局次長で笹川平和財団常務理事の兼原信克氏。元統合幕僚長の河野克俊氏。周辺国で核の脅威が高まる中、日本を守る新たな国防の議論とは?政策提言をした当事者に聞く。


7月30日(水)
「立憲・国民政調会長に問う! 臨時国会召集へ野党共闘は」

ゲスト:重徳 和彦(立憲民主党政調会長)、浜口 誠(国民民主党政調会長)

28日の自民党両院議員懇談会で石破首相は改めて続投に意欲を示した。しかし党内からは辞任を求める声が相次ぐ...。今後、石破首相が退陣した場合、立憲・国民は共闘して政権交代を目指すのか?それとも新総裁誕生後、自公政権と政策ごとに是々非々で向き合うことになるのか? 来月1日から臨時国会が召集される。焦点は野党が共同提出する「ガソリン減税」法案の成立。また、衆参予算委の集中審議では、トランプ関税をめぐる米国との合意内容が議論される見通しだ。野党は攻めの姿勢で臨むのか?
ゲストは、立憲民主党政調会長・重徳和彦氏と、国民民主党政調会長・浜口誠氏。両党の政策責任者が物価高対策、臨時国会への対応や今後の政局について生討論。


7月31日(木)
「明日から臨時国会! 石破政権の行方を自民党議員に問う」

ゲスト:山下 貴司(自民党衆議院議員 党副幹事長)、大岡 敏孝(自民党衆議院議員 衆議院内閣委員長)

参議院選挙で大敗を喫し、衆・参両院で少数与党に転じた石破政権。自民党内では「石破おろし」の動きが表面化。先日開催された両院議員懇談会では続投を表明した石破首相への辞任要求が相次ぎ、執行部は両院議員総会を来週後半にも開催すると決定。続投か退陣か。日ごとに狭まる石破包囲網。一方で、世論は石破首相の辞任について賛否が拮抗。開催が予定される両院議員総会では何が議題に?総裁選の前倒しはあるのか。揺らぐ政権基盤は、日米関税交渉や来月1日に迫る臨時国会にどう影響するのか。さらに物価高対策としての現金給付に加え、野党が訴える消費税減税はどうなるのか。
ゲストは自民党副幹事長の山下貴司氏と、衆議院内閣委員長の大岡敏孝氏。いま自民党内で何が起きているのか。石破政権と今後を聞く。


8月1日(金)
「中東情勢のカギ握る『イラン』その実態に迫る」

ゲスト:高橋 和夫(放送大学名誉教授)、武隈 喜一(国際情勢ウォッチャー / 元テレビ朝日 報道局長)

アメリカ軍によるイラン核施設への攻撃から40日が経つ。イラン側の反撃はカタール米軍基地への"予告攻撃"に留まり、12日間続いたイスラエルとの衝突は沈静化。最高指導者ハメネイ師は「イスラエルは体制転覆を意図したが、正反対の結果になった」と語った。「悪の枢軸」「テロ支援国家」と名指しされてきたイランだが、1979年のイスラム革命以前は、今とは異なり親米、親イスラエルといった一面もあったという。古来、ペルシャ帝国の流れをくむ大国はいま、何を思い、どこを見据えているのか?歴史を貫くペルシアの精神性とは?そして、新たな核合意の締結に向け、欧州3カ国がイランと進める協議は、8月末を合意締結の期限としている。イラン核開発の行方はどうなるのか。中東の専門家、高橋和夫氏と、国際情勢の現場に触れてきた武隈喜一氏を迎え、中東の大国「イラン」の実態に迫る。