第55話  復讐

山菜取りに山に入って嵐にあったひかるは、猛のおかげで救われた。が、二人が番小屋で夜を過ごしたことから、勇作、秀子は二人の間に何かあったのではないかと疑惑のまなざしを向ける。それから二ヵ月の月日が流れた。大河原紹介の内情を探る猛は、秀子の経営する「銀馬車」が不振に陥っているのを知り、にんまり。一日も早く大河原商会をつぶそうと、復讐への執念を燃やす。一方、利用されているとも知らず、猛にいれあげる秀子は、店へもほとんど姿を見せなかった。静子は、ひかるが猛と組んで秀子を騙しているのだと中傷。屈辱に堪えるひかるに、突然つわりがおそってくる。