第57話 宣告
ひかるが三枝の家に帰って二日後、勇作が迎えにきた。静子も後悔していると説得するが、ひかるは安心してこどもを産みたいと断った。すると、勇作はかねてからほのめかしていたレジャー施設建設の話をぶりかえし、一カ月後に三枝の屋敷をとり壊すと宣告した。そんなとき、猛が秀子と結婚するといいだした。勇作は、猛は秀子を利用して「銀馬車」をのっとろうとしているのだと秀子の目をさまさせようとするが、秀子は全然耳を傾けようとしない。静子はただおろおろするばかり。政之助だけは秀子の希望通りにすればいいと、結婚に賛成だった。