第2回  第1部:"出発(たびだち)後編"

最初の留学期間が終わり、土佐に帰った竜馬に父の八平が思いがけぬことを告げる。「世は変わる。これからの世を治めるのは・武・ではのうて・商・じゃ。」竜馬の中になにかが芽生えていく。再び江戸に出た竜馬は、水野播磨介という公家侍と知り合う。倒幕をめざす公卿への密書を運んでいた播磨介は、追っ手が迫ると密書を竜馬に託し、一人自ら追っ手に切り込んで行った。「大儀」のために命を捧げた播磨介の勇気に感動した竜馬だったが、次の瞬間、違うものがはじけた。「ちがう...わしはちがうと思うぞ...命より大事なものなんか、この世にないわい!」