第9回  第4部:希望 中編

肝心の薩長連合は遅々として進まなかった。 朝敵とされ、傷だらけの長州と、実利を追うあまり、決して本心を明かさない薩摩。まさに連合が破談になりかけたその時、竜馬は西郷に泣いて訴える「長州が......かっ、可哀そうではないか!」西郷はやがて、膝を折ると、竜馬の前へていねいに正座して、改まる。「竜馬どの、まっことご貴殿の申される通りでごわした」薩長連合は成った。