#9 第四部 鳥羽伏見から五稜郭へ(中編)
慶応4年(1868)正月、新選組は幕府軍の一員として鳥羽伏見で薩長軍を待ち受けていた。薩長軍の先頭には、錦の御旗。貫一郎は、天皇様に弓引くつもりはないが、義のために戦わねばならない、と一人官軍に立ち向かった。傷だらけになった貫一郎は、家族のために生きよと斎藤に説得され、大坂の南部藩蔵屋敷を目指す。しかし、南部藩は倒幕か佐幕か決めかね、幼馴染の大野は貫一郎に切腹を命じるしかなかった。
慶応4年(1868)正月、新選組は幕府軍の一員として鳥羽伏見で薩長軍を待ち受けていた。薩長軍の先頭には、錦の御旗。貫一郎は、天皇様に弓引くつもりはないが、義のために戦わねばならない、と一人官軍に立ち向かった。傷だらけになった貫一郎は、家族のために生きよと斎藤に説得され、大坂の南部藩蔵屋敷を目指す。しかし、南部藩は倒幕か佐幕か決めかね、幼馴染の大野は貫一郎に切腹を命じるしかなかった。