9月1日~9月5日
9月1日(月)
「ガザの飢饉は"人災" 国連が断定!人道危機どう止める?」
ゲスト:清田 明宏(UNRWA:国連パレスチナ難民救済事業機関 保健局長)※ヨルダンよりリモート出演、川上 泰徳(中東ジャーナリスト)
国連は先月(8月)22日、パレスチナ自治区のガザ市とその周辺で「最深刻の飢饉」が発生しており、食糧安全保障の危機レベルは「最悪」と発表。グテレス事務総長は「人災だ」とイスラエルを非難した。一方、イスラエル当局は、飢餓の存在を否定。ガザ地区での軍事作戦を拡大させ、医療機関やメディア関係者を攻撃し、民間人犠牲と戦争犯罪の可視化を封じるような動きを見せている。一方、パレスチナ難民支援に特化した国連組織UNRWAは、イスラエルによって、この地域内での活動を禁止されている。ガザでは子どもの3人に1人が栄養失調状態にあり、餓死者も相次いでいる。さらに劣悪な衛生環境でポリオも懸念されている。イスラエルによる事実上の「民族浄化」に近い暴挙に対し、国連が効果的な歯止めが出来ない中、世界は今、ガザとイスラエルに対して何をすべきなのか。
ゲストは、長年中東情勢の取材と発信を続ける川上泰徳氏と、UNRWA保健局長の清田明宏氏。ガザ地区で進行する深刻な飢きんの現状を報告し、人道危機を止める術はあるのか議論する。
9月2日(火)
「プーチン氏の罠にはまる米国 遠のく露ウ会談の行方は」
ゲスト:小谷 哲男(明海大学教授)、長谷川 雄之(防衛研究所主任研究官)
ウクライナ和平を巡り、トランプ大統領はいら立ちを募らせ、「世界大戦は起きないが経済戦争になる」とプーチン大統領に警告した。一方、ロシア軍の首都キーウへの大規模攻撃は激しさを増し、プーチン・ゼレンスキー会談の実現は遠のくばかりだ。米露ウの3首脳の思惑はどこにあるのか? ロシアは東部・ドンバス全域の制圧を狙うが、3年半経ても掌握できず、ウクライナ軍の「要塞ベルト」が阻む。プーチン氏は「ウクライナがドンバス放棄なら他の戦線を凍結」と持ちかける背景とは?また、2日に予定される中国習近平国家主席とプーチン氏の首脳会談では何が話し合われるか?
ゲストはトランプ政権に独自のパイプを持つ明海大学教授の小谷哲男氏と、ロシア政治に詳しい防衛研究所主任研究官の長谷川雄之氏。ウクライナの「安全の保証」の行方など最新情勢を徹底分析。
9月3日(水)
「『抗日勝利80年』中露朝首脳揃い踏み 習近平政権の思惑」
ゲスト:興梠 一郎(神田外語大学教授)、富坂 聰(拓殖大学海外事情研究所教授)
中国・北京で行われる「抗日戦争勝利80年」の軍事パレードを詳報!習近平国家主席は、ロシア・プーチン大統領、北朝鮮・金正恩総書記と初の3首脳揃い踏みを果たす。対米国を念頭に、中国は露朝との結束を世界に示すのか?習政権の思惑に迫る。習主席をめぐっては、かねてから健康不安説がくすぶり続ける。来月開催予定の中国共産党重要会議「4中全会」で、習主席が進退について言及するのでは...との観測も渦巻く。3日の軍事パレードに出席した習主席のふるまいから健康問題の真相を読み解く。
ゲストは、現代中国論が専門の神田外語大学教授・興梠一郎氏と、中国の内部事情に精通する拓殖大学海外事情研究所教授・富坂聰氏。中国共産党は「抗日勝利80年」で一党支配を正当化できたのか?習主席「一強体制」の今後を徹底議論。
9月4日(木)
「自民若手議員に問う!『石破おろし』の臨時総裁選と今後は?」
ゲスト:中曽根 康隆(衆議院議員・自民党青年局長)、尾﨑 正直(衆議院議員・自民党副幹事長)、田﨑 史郎(政治ジャーナリスト)
参議院選挙の総括で党勢の回復には「解党的出直し」が必要とした自民党。大敗の責任をとらない執行部に多くの自民党議員が総裁選の前倒しを求めている。果たして総裁選の前倒しは実現するのか?もしくは石破首相が解散・総選挙のカードを切るのか? トランプ関税や物価高対策で政治的空白が許されない中、総裁選の前倒しは行われるのか?そもそも、トップの交代で自民党への不信は拭われるのか?さらに衆参両院で少数与党の自民党は今後どのような政権運営を行うべきなのか?
ゲストは、自民党青年局長の中曽根康隆氏、党副幹事長の尾﨑正直氏と、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏。総裁選前倒しに向けた水面下の動きと自民党再生への道を議論する。
9月5日(金)
「新NISA2年目!インフレ時代の投資術」
ゲスト:井出 真吾様(ニッセイ基礎研究所 チーフ株式ストラテジスト)、代田 秀雄様(三菱UFJアセットマネジメント 特別業務顧問)
去年1月にスタートした新NISA制度では「年間投資枠の拡大」「保有期間が無期限に延長」など、より投資しやすい環境に。物価上昇が続くなか「貯蓄から投資へ」の流れは着実に広がり、NISA口座数は2600万を突破、これまで投資を考えなかった人々に門戸を開く契機となった。新たに「オルカン」や「S&P500」をはじめとする投資信託商品も登場。長く投資市場に関わってきた専門家が、以前は考えられないような「低コスト」を実現していると指摘する。では実際に投資するなら、どのような考えのもと投資に臨むべきなのか?
番組では、ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏と「オルカン」の生みの親である代田秀雄氏を招き、自身が実践する資産運用の組み合わせ方(ポートフォリオ)を大公開!NISA初心者はもちろん、既に運用を始めている人も、プロの投資戦術を学べる絶好の機会だ。