第4話  

突然、自分の前に現れた謎の男の面影を、柳子は知らず知らずのうちに追っていた。が、そんな自分が自分で無性に腹立たしい。ある朝、柳子は景清の会社が二つ倒産したことを知った。景清は平然としていたが、株買い占めの正体を洗うよう部下に命じた。ある夜、景清主催の夜会が開かれた。ここで景清は長年の夢だったぶどう酒作りを手がけることを発表するつもり。天堂もまんまとその会に忍び込んだ。柳子は天堂を見て放心状態。景清のスピーチが始まったとき、不意に一人の暴漢が景清に襲いかかってきた。その暴漢を天堂がとり押さえる。