第67話  本心

ひかるが絹のもとに駆け付けてまもなく、絹は静かに息をひきとった。号泣するひかる、文彦は...。通夜の席に勇作らがやってきた。静子が突然お題目を唱えだし、三枝家も悪霊に祟られているとわめきだした。ひかるはいたたまれず大河原の家に帰るのは嫌だと泣き伏した。絹の野辺の送りが済んだ翌日、ひかるは和尚に連れられて、大河原に帰った。和尚はひかると別れるよう勇作に説教、政之助も賛成するが、勇作は今夜一晩だけじっくり話し合いたいと承知しなかった。その夜。ひかるから本心を告げられた勇作は、思わず殺してやるとひかるに襲いかかった。