第8話  知恵は使いよう

柔嘉公主が主催する詩会の1等賞品は珍しい黒牡丹と、この世に1冊しかない貴重な書だ。何としても賞品が欲しい灼華は、参加者の作品の朗読係に選ばれたのをいいことに一計を案じる。一方、定王は過去に自死した太医・傅聖儒(ふせいじゅ)が還陽散の材料を取り寄せていたという報告を受け、聖儒がかつて暮らしていた屋敷を訪れる。