第20話  同心節の宴

戸部郎中に任ぜられた灼華の元に、宮中で催される同心節の招待状が届く。同心節とは男女が贈り物を交わす定京の習慣だ。灼華は定王に横笛を贈ろうと楽器店へ。だが目に留まった横笛を、同じ店に居合わせた名門・孫(そん)家の息女、孫紜紜(そんうんうん)が買うと言い出す。紜紜は灼華がとても払えない金額を払うと言うが、店主はなぜか首を縦に振らない。