第14話
天堂の告白を聞いた柳子は、父が天堂の母にそんな仕打ちをしたとは信じられなかった。父と天堂のはざまに立って、柳子は大きく揺れていた。翌朝、天堂は朝倉家に乗り込んだ。自分の正体を景清にあきらかにし、憎しみをこめて宣戦布告。景清は天堂の邸への出入りを今日限りきっぱりとさしとめた。朝倉家の危機を救うため、津川も闘志を燃やした。柳子はその日、もう一度だけ天堂の気持ちを確かめたくて会いにいった。天堂の復讐への執念は変わらなかった。柳子は景清の娘である以上天堂は敵だと言って去った。そして、柳子は鳥彦との結婚を承知した。