第18話
鳥彦との別れの夜、柳子はすべてを鳥彦に与える覚悟でいた。が、いざ鳥彦の求められると、その覚悟はもろくも崩れた。鳥彦は柳子の中に自分以外の男性がいることに気づく。柳子は鳥彦を傷つけたことを深く悩み、友人の花土枝(佐藤眞浪)に相談した。花土枝は時が解決してくれると慰めてくれた。大晦日の夜、タカの所に突然、五年前に出ていった夫、優二(伊東達広)が姿を見せた。革命運動に従事していた優二は特高警察に追われていた。幼い正一(大熊敏志)は優二のことをどこかの知らないおじさんだと思っていた。翌日、優二は特高に連行された。すまないとタカに言い残して...。