第20話  

葡萄園の土地の明け渡しをなんとか阻止したい景清は、海軍中将の山脇(入江正徳)に協力を求めにいった。が、山脇は土地の提供は国民の義務だといい、シュミットとの交際をやめるよう景清に忠告した。景清はその帰り、心筋梗塞を起して倒れてしまう。翌日、柳子は思いきって、天堂の母のことを景清に尋ねてみた。景清は天堂の誤解だと主張、家令の平沼(中島元)も景清の言葉が正しいことを証明した。柳子は天堂に会い、誤解を解こうとした。が、天堂は頭から受け付けない。ある夜、とうとう憲兵が景清を訪ねてきた。