第62話  

タカの突然の死に、天堂は悲しみにくれた。タカを奪った男たちに激しい怒りを燃やすが、じっと耐えた。今ここで自分がまた復讐の鬼になったら、きっとタカが悲しむだろうと思ったのだ。天堂はタカが夢見ていた"孤児院の楽園"を作ってみせる、とタカの亡骸に静かに語りかける。一方、タカの死によって自分の過に気づいた柳子は、圭吾に土地の件からは手をひくようきりだした。が、圭吾は全く耳を傾けようとしない。柳子は、圭吾がどうしてもやり通すというのなら、自分は今日限り手をひく、そして、これ以上犠牲者が出るなら、圭吾と別れるときっぱりと告げた。