第69話  

自ら命をたった圭吾の借財のため、柳子は朝倉の邸を手放さなければならなくなった。貴久子はそれも運命と素直に受けとめ、一人巡礼の旅に出ることにした。一方、琴子も飛田の好意を受けて、アメリカに留学することに決めた。天堂もいよいよ孤児院作りのため、東京を離れることになった。思いきって柳子に、一緒に仕事をしてみないかと誘いかけるが、柳子は自分には資格がないと辞退した。圭吾の死後五日おくれで、圭吾から手紙が届いた。そこには柳子へのあふれる愛が綴られ、最後のプレゼントとして、圭吾のサインがしてある離婚届けが同封してあった。